水彩画に関する情報まとめ【下書き、背景の色、絵の具、塗り方など】

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水彩画の描き方・下書き

美術館などは絵画が数多く展示されています。
絵画初心者の方にとっては、魅力的な絵画であっても、それがどんなものなのか、他のものとの違いはなど分からないことが多いと思います。

絵画の種類は、どの画材を使って色付けしたのかによって、水彩画、油絵、パステル画、アクリル画などに分かれます。
その中の水彩画とは、水溶性の絵の具を使って描いたものです。

小学校の図工の時間で使った絵の具が水彩絵の具です。
透明感があり、色がきらきら光るような美しさがある絵画です。

水彩画を描くときは、まず鉛筆で下書きから始めます。
彩色後に鉛筆の芯が目立ちすぎないように、細い線で描きます。
明るい色を塗る予定の部分の下書きの線は薄く、暗い色を塗る予定の部分は濃い色で線を描くと、色が塗りやすく、仕上がりがきれいです。

水彩画の紙・水張り

水彩画を描くときには、水彩紙を水張りするといいと聞きます。
いったい、絵画初心者には耳慣れない言葉ですが、「水張り」とはどのようなことなのでしょうか。

「水張り」とは、水彩紙に水を含ませて、パネルなどに張り込むことです。
紙は水を含むと伸びます。

その後、乾燥すると縮みます。
水彩画では、絵を描くときに水を使います。

そうすると、絵が完成するまでに水彩紙が伸び縮みを繰り返し、完成するころには紙がかなり波うってしまいます。
そうなると、だんだん描きにくくなり、額に入れようとしてもキレイに収まらなくなってしまいます。

その水彩紙の波うちを防ぐのが「水張り」なのです。
絵を描く前に、水彩紙に水を含ませて、十分に伸びた状態で固い板に張り込む作業をします。

水彩画背景の塗り方

水彩画の基本技法の、にじみ・ぼかし・グラデーションをうまく使えるようになると、表現の幅がぐっと広がります。
背景には、にじみを使うと空、雲、水の表現などがより深まります。

にじみをキレイに出す方法は、たっぷりの水を使うこと、上質な水彩紙を使うことが基本となります。
にじみを出すには、まず水を含ませた筆で、水彩紙にたっぷり水を塗ります。

その後、水彩紙が乾かないうちに絵の具を垂らしていきます。
このとき注意したいのは、絵の具を塗るのではなく、筆先でちょんちょんと落とす感じで垂らすのがコツです。
にじみ方の広がりの違いは、水彩紙を水で濡らしたあと、早く絵の具を垂らすとにじみは広がりやすく、遅く垂らすと広がりは小さくなります。

水彩画の静物画・背景の色

背景の色を塗ったとたん、絵のイメージが崩れてしまうことがあります。
でも、背景の色を塗らずにいると、味気ない絵となってしまいます。

背景の色を決めるときは、目の錯覚を利用するといいです。
対象物を明るく見せたいなら、背景は暗く、逆に対象物を暗く見せたいなら、背景は明るくします。

また、背景を鮮やかな色にすると、対象物は鈍く見えます。逆に背景を鈍い色にすると、対象物は鮮やかに見えます。
静物画の背景は、対象物をどのように見せたいかによって、色合いを決めるといいです。

水彩画の絵の具・塗り方

水彩絵の具は、どうしても下の色が透けて見えるので、色を重ねていけばいくほど暗くなってしまいます。
そのため、色は明るい色、薄い色から塗り、徐々に濃い色を重ねていくのが基本です。

また、絵に立体感を出すために黒を混ぜればいいと思いがちですが、黒を混ぜてしまうと全てが黒っぽく同じ色合いになってしまいます。
影や立体感を出すときも黒は使わず、他の色を使って色に深みを出すようにします。

また、色ムラができないよう、最初にたっぷりと絵の具を溶いておくものコツです。
途中で絵の具がなくなって作り直している間に絵の具が乾いてしまい、色ムラの原因になるからです。

さらに、いろんな色を重ねていく場合は、乾くまで次の色を塗らないこともポイントになります。
下地の色が乾いてから塗ることで、水彩画特有の魅力の透明感を出すことができます。

水彩画の独学

絵画教室に通うのは恥ずかしいので、自宅で学びたいという声はよく聞かれます。
そのような方には、自宅での水彩画講座受講をおすすめします。
絵画教室より細かい解説を、自宅で学べるメリットがあります。
プロの画家が、はじめから終わりまで、水彩画を描く過程をじっくり見ることが出来て、細かいテクニックも理解することが出来ます。

まとめ

【水彩画の描き方・下書き】
・彩色後に鉛筆の芯が目立ちすぎないように、細い線で描きます。
・明るい色を塗る予定の部分の下書きの線は薄く、暗い色を塗る予定の部分は濃い色で線を描くと、色が塗りやすく、仕上がりがきれいです。
【水彩画の紙・水張り】
・「水張り」とは、水彩紙に水を含ませて、パネルなどに張り込むことです。
・水彩紙の波うちを防ぐのが目的です。
【水彩画背景の塗り方】
・にじみをキレイに出す方法は、たっぷりの水を使うこと、上質な水彩紙を使うことが基本となります。
・絵の具を塗るのではなく、筆先でちょんちょんと落とす感じで垂らすのがコツです。
【水彩画の静物画・背景の色】
・背景の色を決めるときは、目の錯覚を利用します。
・対象物を明るく見せたいなら、背景は暗く、逆に対象物を暗く見せたいなら、背景は明るくします。
【水彩画の絵の具・塗り方】
・色は明るい色、薄い色から塗り、徐々に濃い色を重ねていくのが基本です。
・いろんな色を重ねていく場合は、乾くまで次の色を塗らないこともポイントになります。

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