台風で電車止まる理由とは?
台風で電車が止まる理由は、事故を未然に防止するためであり、鉄道各社によって基準としている数値には違いがあります。
台風で風が強いのに、電車を走らせて横転や脱線などをすると大事故に、雨で地盤がゆるんだ所を走行中にも事故などが予想されるからです。
各社とも雨量と風速を基準としていて、電車が通る地域や場所によって条件は異なるが一定の基準を設けています。
電車が止まる時には、運転士は一番安全な場所として近くの駅で停車をするのが多く、それは止まった場所が橋の上や高架の上ならば、避難をする時に大変であり、2次災害を起こすことが考えられるからです。
また、台風が通り過ぎたとしてもすぐには運転再開とはならず、これはつかえた電車の処理、事故防止による速度を落とす運転、点検などの理由によってダイヤの復旧はすぐにはできないからです。
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台風で電車が止まる風速は?
台風で電車が止まる風速は、鉄道各社によって基準に違いがあります。
「せっかく台風の中、駅までたどり着いたのに電車が止まっていた」などが無いために東京都内を走る5社について紹介します。
JR東日本では、在来線は風速20m/秒で徐行運転、風速25m/秒以上で運転見合わせ、新幹線は風速20m/秒以上で段階的に徐行運転や運転見合わせ、雨は明確な雨量ではなく、実行雨量を採用しています。
小田急電鉄では、風速30m/秒以上で運転中止、一部区間では風速25m/秒以上で運転中止、雨量40mm以上、連続降雨量300mm以上で運転見合わせです。
京王電鉄では、風速15m/秒以上で速度規制、風速25m/秒以上で運転中止、雨量は明確な基準は無いです。
東武鉄道では、風速25m/秒以上で運転見合わせ、雨量は1時間40mm・12時間300mm以上で運転見合わせです。
西武鉄道では、風速20m/秒以上で時速55km以下、風速25m/秒を以上で時速25km以下、風速30m/秒で運転中止、雨は降雨量毎時40mm以上で運転中止、一部区間では30mmで運転中止です。
台風で電車が止まる(大阪)
台風で電車が止まる基準は、鉄道会社によって基準が異なります。
各鉄道会社とも、風速30m/秒以上では必ず運転中止、台風接近時や強風、豪雨が予想される時には運転規制が早まります。
大阪、関西方面では、首都圏に比べて計画運休の決定を出すのが早いと言われています。
JR西日本では、風速・雨量ともに基準値はJR東日本と一緒で、在来線は風速20m/秒で徐行運転、風速25m/秒以上で運転見合わせ、新幹線は風速20m/秒以上で段階的に徐行運転や運転見合わせ、雨による明確な雨量ではなく、実行雨量を採用しています。
JR西日本の大阪環状線では、線路の地盤を考慮して各雨量計に規制値を設置、24時間雨量が204mmを超えると運転見合わせの措置を取る路線もあり、私鉄よりも基準値が厳しく設定されています。
台風で電車が止まる(阪急)
台風で電車が止まる基準は、鉄道各社によって基準が異なり、関西地方を走る阪急電鉄の基準について紹介します。
阪急電鉄では、台風と台風以外に暴風雨体制が区別され気象庁の注意報、警報の発令によって体制を整えています。
風速では、神戸線6か所、宝塚線8か所、京都線9か所で計測して風速20m/秒以上で徐行運転、風速25m/秒以上で運転停止です。
雨量では、台風以外の豪雨や局地的集中豪雨に対応すべく神戸線3か所、宝塚線3か所、京都線5か所、沿線山系等9か所に雨量計を設置して気象庁の情報や乗務員、各駅からの情報によって徐行や運転停止の手配を取ります。
台風で電車が止まる・帰れない
台風で電車が止まって帰れない時には、人身事故で電車が止まる時に乗り合わせるのは少なく、台風で止まった電車が運転中止や運休になると、振替輸送券が配布されます。
振替輸送券とは、他の鉄道会社に乗り換えて目的地に行けるものですが、普通、電車が止まるような台風時に他の鉄道会社が運転していることは無いのが現実です。
振替輸送券では、タクシーに使うことはできず、鉄道会社が用意した代替バスに乗車するか、または電車内で待つことが一般的です。
台風などの自然災害では、鉄道会社に非があるわけでは無いので、他の動いている交通機関(バス・タクシーなど)の交通費や宿泊代金等は自己負担が一般的です。
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