昆虫食のメリット・FAO
昆虫食とは、昆虫を食べる食文化や食生活、風習のことで世界ではアジア、オセアニア、アフリカ、北米、中南米などで古くからたんぱく源や珍味として食べられてきた、日本でも長野県などでは蜂の子やザザムシなどが食されています。
昆虫食のメリットは、タンパク質、アミノ酸、脂肪酸、ミネラル、ビタミンなどを含み栄養価が高く、世界の至るところで捕獲が可能で、飼育効率が高く、悪環境の中でも飼育ができ、食べられる部分が多く、温室効果ガスをほとんど発生しない、美味しいなどの点が挙げられます。
FAO(国連食糧農業機関)は、2013年に食糧問題の解決策の1つに昆虫を食す、家畜の飼料にすることを推奨する報告書を公表したのです。
世界では、約20億人が1,900種以上の昆虫類を食しているのだそうです。
昆虫食のデメリット・そだてかた
昆虫食は、現在世界中の約20億人以上が1,900種の昆虫を食していると言われ、古くからアフリカ、アジア、オセアニア、北米、中南米では食べられ、日本でも長野県の方では蜂の子やザザムシなどを食しています。
2013年には、国連食糧農業機関(FAO)が世界の人口増加に伴う食糧難の問題解決に昆虫食の推奨と昆虫を家畜の飼料にするのも1つの解決策となる旨の報告書を公表しています。
昆虫食を推奨するにしても、デメリットもあり、やはり1番は「見た目」、まだ昆虫を食べることが習慣としていない人にとってはイメージが悪いことです。
また、昆虫を飼育する、育てる技術が確立していないことも多く、「製造・加工にどれほどのコストがかかるのか?」「環境保全になるのか?育てるのに大量の穀物も必要か?」などがデメリットです。
昆虫食のイベント・大阪
2013年に国連食糧農業機関(FAO)が、将来の食糧問題の解決策の1つの提案として昆虫食を推奨するのも1つとする報告書を発表、現在世界では20億人以上が1,900種の昆虫を食していて昆虫食を見直す動きが世界各地で始まっています。
大阪の昆虫を出す飲食店などが集まって行うイベントが、兵庫県伊丹市のスワンホールを会場に、昆虫食関係者による講演、虫捕り、昆虫料理の実食を行うという内容です。
このイベントの最大の特徴は、昆虫食のクオリティーが高く、大阪で飲食店を経営し実際にお店で出しているものを出しています。
昆虫食の内容は、ヨーロッパイエコオロギのサラダ、カイコのチヂミ、シロテンハナムのカシューナッツ炒め、カナブンせんべい、セミマヨ、クマゼミ幼虫のラープ、クマゼミ天ぷら、アルゼンチンモリゴキブリのラタトゥイユです。
昆虫食のレストラン・大阪
大阪には、昆虫食を出しているレストランが幾つかあるので紹介します。
「スネークカフェ」は、大阪市中央区西心斎橋1-8-11、タガメ,幼虫MIXナッツ、マダガスカルゴキブリ、昆虫チョコフォンデュなどが食べられます。
「ロックスター」は、大阪市浪速区難波中2-7-7、ヤモリ揚げ、ムカデ、昆虫酒、昆虫佃煮のお茶漬けセット(蜂の子・イナゴ)などが食べられます。
「なんば赤狼」は、大阪市中央区千日前2-3-9、コオロギの素揚げ、セミの幼虫の素揚げなどが食べられます。
「串カツじゃんじゃん新世界本店」は、大阪市浪速区寿恵美須東2-4-16、サソリの串カツ、コオロギの串カツなどが食べられます。
「故郷羊肉串店」は、大阪市中央区島之内2-17-22、マユの天ぷら、マユのピリ辛炒めなどが食べられます。
昆虫食の愛さんブログ
昆虫食愛好家の愛さんは、2016年12月15日にTBS系のクレイジージャーニーという番組で取り上げられお茶の間を騒がせたのです。
愛さんは、番組内では昆虫食を食べるためにわざわざタイまでしょっちゅう通っていて、昆虫食を仕入れにタイに行くとバンコク市内のクロントーイ市場でタガメ、コオロギ、ゲンゴロー、バッタ、マユなどが売っていて愛さんがおすすめするのはツムギアリとクロスズメバチだそうです。
愛さんは、プロフィールやブログなどの情報を一切公表していないので、年齢や職業などは不詳です。
昆虫食のきっかけは、自宅で育てていた食虫植物がハエや昆虫を食べるのを見ていてどんな味がするのか興味を持ったからだそうです。
昆虫食・栄養の比較
昆虫食の栄養は、基本的には半分以上がタンパク質と言われ、昆虫は動物の種類に入るのでタンパク質を多く含んでいるのは当然かもしれません。
また、必須アミノ酸、鉄分、ミネラル、ビタミンも多く含まれているので他の食品と比較しても栄養価は高い食品と言えるのかもしれないのです。
日本では、長野県の方で多く食べられていて、イナゴ、蜂、蜂の子、蚕のさなぎ、ザザムシなどを食べています。
昆虫食は、栄養の面を牛・豚・鶏などと比較して、良質な動物性タンパク質が多く、高たんぱく低脂肪でコレステロール値も低くヘルシーで、育成効率が高い食品とされています。
昆虫の多くは、食植生で植物からビタミンやミネラルを摂取して、食肉性の昆虫は食植生昆虫や小動物を捕食するのでビタミンやミネラルが豊富、食植生で幼虫期を過ごすためにアミノ酸も豊富です。
昆虫食・未来の給食
昆虫食は、タンパク質、アミノ酸、鉄分、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富で、牛・豚・鶏などの肉食と比較しても育成効率が優れていると言われ、牛・豚・鶏を食肉に加工できるまで1~3年は育てる期間がかかるのに対し、昆虫は成虫になるのに半年足らずで済みます。
FAO(国連食糧農業機関)が、2013年に公表した人口増加に伴う食糧不足の対策に昆虫食を食し・昆虫食を飼育飼料にするのも1つとした中で、昆虫食を使った「未来の給食」の動画が公開されています。
未来の給食の動画には、昆虫料理研究家の内山昭一さんと管理栄養士の北島佳奈さんが考案したハチノコご飯、コオロギの白玉汁、イナゴのハンバーグ、アリの子の玉子、タガメの人参サラダのレシピが公開されています。
昆虫食・日本の地域
昆虫食を日本で食べている地域は、特に本場とされているのが長野県です。
山に囲まれた地域が多い長野県では、たんぱく源となる海の魚が中々手に入らずに昆虫食が発展していったという経緯があり、冬場の保存食として味噌などの大豆製品と共に発展してきたのです。
日本で食べられている昆虫食は、蜂、蜂の子、イナゴ、蚕のさなぎ、ザザムシなどが多いです。
蜂は、ローヤルゼリーやプロポリス、成虫を油で揚げたもの、蜂の子は調理してご飯と合わせて食べられています。
イナゴは、佃煮が多く、茹でてから観測させて味噌と混ぜ合わせて食べたりします。
蚕のさなぎは、佃煮が一般的な食べ方で、ザザムシもほとんど佃煮で食べられています。
昆虫食・日本の歴史
日本における昆虫食の歴史は、かなり古くて農耕文化と共に広まったとされ、イナゴは稲作の邪魔者になるイナゴが大量発生する前に捕獲して佃煮にして米などの穀物では摂取できない栄養分の補給にしていたのです。
蜂の子は、山に入る時に大きな障害となるスズメバチの駆除と、蜂の持つ豊富な栄養を摂取することを目的に浸透してきたのです。
昆虫食は、栄養補給と生活の妨げの排除の両方を同時に行える手段として発展したが、輸送技術や保存技術の発達で肉や魚でタンパク質が確保されるようになり、食の欧米化や農薬などの害虫駆除剤の使用などで敬遠されてきたのです。
最近では、昆虫食はその希少性により珍味や高級食材としても扱われています。
昆虫食・日本企業
FAO(国連食糧農業)が、2013年に食糧問題の解決策の1つに昆虫食を挙げたことから世界的に注目されていて、日本企業でも昆虫食を扱う会社があるので紹介します。
「TAKEO」は、昆虫をオンラインショップと実店舗でも販売している会社、イナゴ、タガメの他にもタランチュラ、サソリなども扱い、人気商品としてタガメサイダーや昆虫ふりかけなどがあります。
「Bug Mo」は、コオロギの肉を使ったプロテインバーを開発・発売している会社、コオロギの栄養的な機能である高たんぱく・低脂肪に注目しアスリートなどの方々などをターゲットにして商品を販売しています。
「bugs Farm」は、国内最大級の昆虫食を扱う通販サイト、コオロギ、バッタ、サゴワーム、スコーピオン、オケラなどの昆虫やコオロギ100匹が練り込まれたうどんというオリジナル商品も扱っています。
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