天然温泉に関する情報まとめ【定義、人工温泉、名湯、人気など】

天然温泉とは何?定義は?

「温泉に入ると、疲れも取れて、気持ちがいいわ~」と巷では温泉好きな方も多くいらっしゃいます。

では、温泉が話題になると、「天然温泉」という言葉を耳にすることがあるのではないかと思います。
この「天然温泉」とはいったいどういうものなのでしょうか。

入浴剤など人工的なものを加えていない、一般的な「温泉」と呼ばれているものが、「天然温泉」なのです。

温泉は、温泉法という法律により、地中から湧き出す温泉、鉱水、水蒸気、ガスのうち、温度が25℃以上であるか、定められている19種類の成分のうち1つ以上が規定値を超えているものの総称と決められています。

ただし、海水と同じ成分の湯は除外されています。

つまり、天然温泉とは、地中から湧き出ている海水以外の湯で、人工的に成分を加えていないものになるのです。

天然温泉と人工温泉の違いは?

天然温泉は地中から湧き出ている湯ですが、人工温泉はその名のとおり、温泉成分を加えた湯になります。

人工的に温泉成分を加えるのであれば、簡単にできるもの、家庭で入浴剤を加えたものも人工温泉なのではと考えてしまいます。
実は人工温泉は、そんな簡単なものではないのです。

人工温泉には、天然鉱物由来のミネラル分を含んだ薬剤や鉱石を投入していることという条件があります。

温泉として効果のある薬剤を入れればいいというものではありません。

天然鉱石由来の薬効のある薬剤を投入することで薬効のある人工温泉となるのです。

温泉宿の多くは、「天然温泉」「人工温泉」と表記してあることはほとんどありません。
そのため、どちらなのは見分けることはそう簡単なことではありません。

そこで、これを確認してすることで、天然、人工どちらの温泉なのかの目安になるものがあります。

それが「天然温泉表示看板」です。
これは、日本温泉協会が発行しているもので、この看板を掲げている宿は間違いなく、天然温泉であるといえます。

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天然温泉の名湯は?

火山が多い日本には、数多くの温泉があります。
その中でも名湯と呼ばれる人気の温泉を紹介します。

湯畑の湯もみが人気の群馬県の草津温泉は、自然湧出量は日本一を誇っています。
泉質は強酸性で殺菌力が強いので、恋の病以外は治すといわれており、湯治場も多くあります。

日本三名泉の岐阜県の下呂温泉は、硫黄の香りがするアルカリ性単純泉です。
滑らかな湯で、美肌効果が高いといわれています。

兵庫県の有馬温泉は、場所により泉質が違うのが魅力な温泉です。
鉄分を含む茶褐色の「金泉」と無色透明の「銀泉」があります。

大分県の別府温泉は別府市内8か所の温泉地を総称して「別府八湯」と呼ばれています。
源泉数、湧出量とも日本一であるだけではなく、10種類もの泉質の温泉につかることができる他には味わうことのできない温泉地です。

鹿児島県の指宿温泉には、温泉だけではなく、砂むし風呂も楽しむことができます。
このように日本各地に特徴のある天然温泉が数多くあります。

天然温泉(昔ながら)

群馬県みなかみ町の法師温泉の「法師乃湯」には明治28年(1895年)の建設された湯小屋があります。

浴槽の底に敷き詰められた玉石の間から温泉が自然に湧き出る珍しい構造となっています。

基本的に混浴になっているのも、珍しいものです。

群馬県中之条町の四万おんせんの「元禄の湯」は昭和5年(1930年)に建設された大正ロマネスク調のデザインのレトロな雰囲気の湯小屋です。

味わい深い建物も魅力ですが、滑らかな湯もくつろぎの時間をもたらしてくれます。

栃木県那珂川町の「北温泉旅館」は湯治場として親しまれてきましたが、映画『テルマエ・ロマエ』のロケ地になったことで再注目されました。

江戸時代から続く秘湯なので、静かに温泉を楽しむことができます。

天然温泉で人気は?

天然温泉で人気といえば、静岡県の熱海温泉です。
1500年以上の歴史があり、尾崎紅葉の『金色夜叉』でも有名です。
東京からのアクセスも便利で、老若男女問わず人気の温泉地です。

静岡県の伊東温泉は、昭和初期に建てられた木造建築が並ぶ温泉情緒と名所を楽しみたい方に人気です。

栃木県の鬼怒川温泉は、都心からほど近く、自然あふれる温泉地です。
美しい渓谷の鬼怒川ライン下りは、季節により新緑や紅葉も楽しめ、自然を満喫できます。

紅葉の美しさを楽しみながらの温泉が魅力なのは、北海道の定山渓温泉です。

山梨県の石和温泉は、春夏秋冬季節の花を愛でながら温泉を楽しめます。

このように全国各地に特色ある天然温泉が数多くあります。

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