雛人形のお飾りと片づけ7つのポイント

雛まつり、って春の訪れが感じられる素敵な行事ですね。
色とりどりの着物を着たお雛様たちを飾ったり、白酒や雛あられを楽しむのは、いくつになってもよいものです。
ところで、お雛様を飾ったり、収納したりする一連の作業には、様々なスキルが凝縮されています。
今回はそんな雛人形のお飾りと片付けについて、まとめてみました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

それでは、今回は、雛人形のお飾りと片づけ7つのポイントについてお伝えします。

雛人形のお飾りと片づけ7つのポイント

【ポイント1】《人形を出す前の準備》

雛人形は、節分が過ぎてから、2月中旬くらいまでの間に出すのが理想です。
(ただし、行事を行うのが大事です。過ぎても気にしないでください。)
作業を始める前に、設置場所をきれいに掃除しておきましょう。
日光が当たる場所だと、人形や人形の着物が劣化してしまいますので、日陰の場所を選んで設置しましょう。
また、人形をなるべく綺麗に長持ちさせたい場合は、皮脂の汚れを避けるため、手にフィットするタイプの手袋などを準備しておくのが理想的です。
手の大きさにあっていない手袋だと、かえって感覚が鈍るので気をつけましょう。

【ポイント2】《個別の箱にはラベルを》

人形1体1体が入っている箱には必ずラベルを貼るか、箱に直接情報を書き込んでおきましょう。
書くことは、「人形の種類」と「上から○段目」、「左から○番目」の3つ(右からでもよいですが、おそらく左からのほうがやりやすいでしょう)。
同じ段に複数飾る三人官女や五人囃子、右近や左近などは、同じ段におく桃や橘、調度品なども含めて「左から○番目」と書いておきましょう。
ひとつの箱に2,3体を入れる仕様になっている場合は、箱の壁または底面に、同様のラベルを貼っておきましょう。

【ポイント3】《飾る順番》

飾るときは、上(お内裏様とお雛様)から順に飾っていくと、バランスよく配置することができます。
まず、最上段中央の場所を見極めて目印をおき、そこから左右均等の距離にお内裏様とお雛様を置きます。
あとは箱に書いた順番のとおりに出して配置していけば、悩まずに作業が進められます。
なお、関西と関東では、お内裏様とお雛様の配置の仕方が異なる(関西ではお内裏様が向かって右、関東ではお雛様が向かって左)など、風習の違いもありますので、確認しておきましょう。

【ポイント4】《写真をとっておこう》

一つの人形がもつ、楽器や扇などの小物については、人形と一緒にひとつの箱に入れるようにすればよいのですが、子供たちと作業をしているとうっかり別の場所に紛れ込んでしまうこともあるかもしれません。
また、人形や調度品の修理が必要になるようなこともあります。
念のため、なるべく新しいうち、キチンと配置できたときに1体ずつ写真をとっておくと、いざというとき見比べながら作業ができて安心です。

【ポイント5】《雛人形以外の飾り》

地方によっては「つるし雛」のような、雛段飾り以外のものを飾る風習もあります。
左右のバランスを考えながら雛段のまわりに吊るすと、とても賑やかで華やかな雰囲気になります。
ただ、天井が高かったりして、雛段とつるし雛の高さが離れてしまうと、なんだか見た目がスカスカしてしまいますので気をつけましょう。
そんなときはつっぱり棒を使ったり、紐の高さを調節するなどして、雛人形の高さがつるし雛で囲まれるような高さになるよう、つりさげる位置を工夫するとよいでしょう。
また、大きな雛段ではなく、小規模な雛飾りを置くご家庭でも、そのまわりを小さいつるし雛や生花などで可愛らしく彩れば、おまつり感がぐっとアップします。

【ポイント6】《いざ収納》

3月3日を過ぎたらすぐに片付けたいところですが、できれば天気のよい、湿度の低い日にしましょう。
既に箱には人形の場所が書いてあるので、順番にしまっていけば大丈夫・・・な筈ですが、ここで注意したいのが、2人またはそれ以上の人数で片付けをするとき。
とくに子供たちがわっと一斉に作業して、雛段のあちこちから人形を適当な箱に入れていってしまうと、雛飾りが歯抜けになってしまってどれが何番目だかわからなくなってしまったり、ちぐはぐな大きさの箱に人形を入れてしまって、あとから箱が合わなくなったりします。
そうなる前に、一人が雛飾りの場所と箱の確認をする係に徹して、落ち着いて作業を進めましょう。
また、飾るときとは逆の順番から、つまり下の一番右から、と決めて同じ箱にしまうようにすると、翌年は飾る順番に箱が手前にきていることになるはずです(仕様によります)。

【ポイント7】《人形の片付け方》

箱にただ入れるのではなく、ほこりなどを丁寧に払い、小物などは外して小さい透明な小分け袋に入れるなどして片付けるようにしましょう。
人形と小物はセットで同じ箱に入れ、小分け袋には「どの人形の小物か」を書いておくと翌年の作業のとき困りませんね。
最後は、防虫剤を入れ、人形が動きすぎないようエア・クッションや紙類などで隙間をやさしく埋めて箱を閉じましょう。

まとめ

雛人形のお飾りと片づけ7つのポイント
【1.人形を出す前の準備】
日陰の場所を選んで設置しましょう。
皮脂の汚れを避けるため、手にフィットするタイプの手袋などを準備しておきましょう。

【2.個別の箱にはラベルを】
箱には必ずラベルを貼るか、箱に直接情報を書き込んでおきましょう。

【3.飾る順番】
上(お内裏様とお雛様)から順に飾っていくと、バランスよく配置することができます。

【4.写真をとっておこう】
キチンと配置できたときに1体ずつ写真をとっておきましょう。

【5.雛人形以外の飾り】
雛段飾り以外のものを飾り、賑やかで華やかな雰囲気をつくりましょう。

【6.いざ収納】
例えば下の一番右から、と決めて収納されていた同じ箱にしまうようにしましょう。

【7.人形の片付け方】
ほこりなどを丁寧に払い、小物などは外して小さい透明な小分け袋に入れるなどして片付けるようにしましょう

いかがでしたか?
「雛人形をしまうのが遅れると婚期を逃す」などと言ったりもしますが、確かに雛人形というデリケートなものを出し入れするのは、要領よく丁寧に作業するよい訓練になりそうですね。
楽しく取り組んで、円満な家庭をつくりましょう。

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