カンドゥーラとは?
カンドゥーラとはあまり聞きなれない言葉で、どんなものがイメージしづらいかと思います。
カンドゥーラは、中東の男性たちが着ている民族衣装のことなのです。
石油王が着ているものといったイメージのものです。
カンドゥーラは、暑さの厳しい、灼熱の気候に対応できるよう、白系の色のものが多いです。
マキシ丈のワンピースのような形をしています。
カンドゥーラの中を風が通るので、マキシ丈のワンピースのような長さでも、意外と涼しく過ごすことができるようになっています。
また、カンドゥーラの下には白いTシャツを着ています。
TシャツはUNIQLOのエアリズムが人気になっているそうです。
さらに、腰から下は日本の着物の下に身につける腰巻のような布を巻いています。
そのため、カンドゥーラを着ているときは、下着を身につけない方も多いそうです。
カンドゥーラとトーブの違いは?
中東地域の民族衣装であるカンドゥーラですが、地域によって呼び名が違うのも特徴です。
カンドゥーラと呼ぶのはUAEだけです。
同じ民族衣装でも、サウジアラビア、バーレーン、パレスチナではトーブ、イラク、クウェート、オマーン、イラン、レバノン、シリアなどではディシュダシャと呼ばれています。
民族衣装自体をトーブと呼ぶ地域もありますが、カンドゥーラを作っている生地をトーブとも呼びます。
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カンドゥーラの日本製
中東の民族衣装カンドゥーラなのですが、実は日本との関わりが大きいものなのです。
カンドゥーラに使われている生地はトーブといいます。
民族衣装は、地産地消が一般的ですが、このトーブの生産枚数は日本製のものが大半を占めています。
中でも、日本の東洋紡のものが高級品で、他国の製品より2倍の値段がするにも関わらず、トップシェアを占めています。
日本製のトーブが人気なのには理由があります。
中東地域では、深刻な水不足が問題になっています。
トーブをはじめとする繊維産業が生産に水が不可欠なため、中東地域での生産が困難なのです。
そのため、民族衣装であるにも関わらず、輸入に頼らざるを得ない状況なのです。
日本の繊維製品は質が高いので、中東地域で人気となりました。
中でも東洋紡の製品は、速乾性、しわになりづらいという機能性、生地のハリとシルエットの美しさを特徴とする独特の風合いから高級品でありながら、人気となっています。
特に、大金持ちの国といわれるドバイでは、日本製のものが好まれ、中でも高級品の東洋紡の布が一番人気となっています。
カンドゥーラと日本人の関わり
カンドゥーラに使われている生地トーブが、ドバイで日本製品がシェアを獲得したのはなぜでしょうか。
確かに、日本の繊維製品は高級なものが多いです。
大金持ちの国と言われるドバイでも、ただ高級なだけではシェアを獲得することはできません。
トーブ生地はリピート率の高い商品です。
しかし、色味や風合いなど加工段階でのばらつきが目立ちやすく、購入に不安や不信を買ってしまうことも少なくないものです。
日本人は、品質管理能力が優れているので、製品のばらつきがなく、安心して購入できると評価されています。
トーブの品質管理だけでも、日本人が扱うものは管理が徹底している、品質がよいと高評価を得ています。
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カンドゥーラの購入を日本で出来る?
カンドゥーラは中東地域の民族衣装なので、日本では購入できないのではと思われるではないでしょうか。
ドバイの方たちが好む東洋紡製の生地を使ったカンドゥーラを購入することは難しいですが、Amazon、楽天などの通販サイトでコスプレ用のものを多数販売しています。
コスプレ用のものなので、本物のような通気性のよさ、シルエットの美しさなどはないですが、着るだけでアラブの大富豪になった気分を味わえると思います。
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