闇落ちトマトとは
トマトを甘くするためには水やりを少なくすることが必要になってきます。
その際、どうしても起こってしまうのが「尻腐れ」と呼ばれる果実の一部が黒く変色してしまう生理障害です。
見た目がよくないため、そのままでは流通せず、ジュースなどの加工品になったり、捨てられたりしていました。
しかし、味には問題なく、おいしく食べることができるので、トマト農家の曽我農園で「闇落ちトマト」と名前を変え、直売所で販売したところ、インパクトのあるネーミングと確かな味で人気商品となったのです。
闇落ちトマトの糖度
トマトの糖度は、一般的に4~6%です。
そんなトマトを甘くするため、水やりを少なくすると、「尻腐れ」という実の部分が黒く変色してしまう症状が出てしまうことがあります。
闇落ちトマトは尻腐れを起こしているトマトなので、糖度は一般的なトマトより高いです。
闇落ちトマトの糖度は8~12%となっています。
甘く感じる果物の糖度は、柑橘類で10%、イチゴで12~13%、梨で12%、リンゴで13~15%です。
つまり闇落ちトマトの糖度は、果物並みとなっているのです。
闇落ちトマトは、インパクトのあるネーミングで注目を集めましたが、その甘さと旨味がSNSでも人気となり、なかなか手に入らない幻のトマトになっています。
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闇落ちトマトはどこで買える?
そんなおいしい闇落ちトマトですが、スーパーでは見かけたことのある方は少ないと思います。
見た目がよくない野菜や果物は、廃棄処分されることが多く、ほとんど販売はされません。
そのため、基本的には闇落ちトマトのような商品はスーパーなどには並んではいません。
最初に闇落ちトマトとネーミングし、販売を始めたのは新潟県新潟市にある曽我農園の直売所です。
2020年のシーズンから直売所で販売しています。
現在も曽我農園の直売所でしか販売されておらず、通販などでも取り扱っていません。
曽我農園の直売所では発送も可能ですが、取り置きは不可となっています。
いつでも買えるわけではありません。
トマトのシーズンにしか販売していません。
2020年は6月後半から2週間ほどの販売でした。
闇落ちトマトを手に入れることができたら、ラッキーとしか言いようのない品です。
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闇落ちトマトの直売所
闇落ちトマトが販売されている直売所は、新潟県新潟市北区にある曽我農園の直売所です。
フルーツトマト、トマトジュース、トマトケチャップを販売しています。
採れたての野菜もあり、人気の直売所です。
営業時間は平日9時~12時、土日9時~15時。
定休日は水曜日となっています。
営業時間内でも商品がなくなれば閉店となるので、早めの時間の来店をおすすめします。
闇落ちトマトの曽我農園
曽我農園は新潟県新潟市北区にあるトマト作りを極めたフルーツトマト専門の農家さんです。
どのトマトよりも甘く、しっかりと旨味を蓄えたトマト作りを目指し、寒さが深まる冬においしくなる越冬トマトを育てています。
トマトは夏が旬の野菜ですが、冬に取れるトマトが甘くなるなんて、想像がつきませんよね。
豪雪地帯の新潟では、雪下人参、冬菜など寒さに耐えた分だけ甘味を増す野菜が作られ、食べられてきた地域です。
それで、夏が旬のトマトでも冬を越すと甘くなるのではという疑問からトマト作りを始められました。
そして、厳しい寒さに耐えたトマト、越冬トマトができあがってきたのです。
曽我農園はフルーツトマトの専門農家さんです。
越冬トマトの加工品も多く作られています。
トマトジュース、トマトケチャップは添加物、保存料は使われておらず、トマトそのものの美味しさ、旨味を堪能できると人気商品となっています。
闇落ちトマトのテレビ放映
闇落ちトマトは、そのインパクトのあるネーミングから、あっという間にSNSで話題となりました。
テレビでもNHKをはじめ、各放送局で取り上げられ、ユニークなネーミングで販売する規格外の野菜と評判になりました。
闇落ちトマトのツイッター
闇落ちトマトは、曽我農園のTwitterで紹介されたのが始めです。
残念なトマトだったのが、Twitterで25万件のいいね、8.3万件のリツーイトを獲得するまでになりました。
写真ではどちらかといえば、見栄えの悪さを隠すことなく、アップで出しています。
インパクトがあるのはネーミングだけではなく、写真も強烈なインパクトを与えています。
さらにネーミングの由来がスターウォーズのアナキン・スカイウォーカー。
並外れたフォースの力を持ちながら、ダークサイドの闇に転落してしまった闇からヒントを得て、「尻腐れ」を「闇落ち」のネーミングにつながったことも紹介されています。
アナキン・スカイウォーカーの闇落ちとトマトの見栄えの悪さのストーリーが重なり、いいねにつながり、共感を持たれるようになったのです。
そうなると、一度は食べてみたいという気持ちが大きくなってきますね。
それが闇落ちトマトの人気へと変化していったのです。
闇落ちトマトの値段
闇落ちトマトの値段は、1箱12~15個ほど入ったものが税込1500円です。
普通のフルーツトマトは1個400円となっているので、よりお安く購入できます。
しかし、この闇落ちトマトの販売時期が5月ごろから2週間程度、トマトの生育過程の自然現象によって起こるものなので、いつ出るかもわからないものです。
そのため予約も受け付けていません。
その日の直売所でしか買えない、手に入れるのが難しい品です。
闇落ちトマトの購入
闇落ちトマトは、新潟県新潟市北区にある曽我農園の直売所のみしか購入できません。
黒く変色しているトマトなので、購入後のトラブルにならないよう、生産者さんと直接対面して、トマトの生育状況、食べ方の注意点などの説明を受けてから購入してもらうことになっています。
人気となっているので、遠方の方も購入希望も多いですが、トラブルにならないよう、直売所でしか販売されていません。
遠方の方の購入は難しいですが、闇落ちトマトが出ている時期に新潟にお越しになったときは、ぜひ曽我農園に足を運んでみて下さい。
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闇落ちトマトの通販
新潟市にお住まいではない、遠方の方も話題になっている闇落ちトマトを一度は食べてみたいと思いますね。
残念ながら、闇落ちトマトは直売所のみの販売で、通販では販売していません。
しかし、曽我農園のネットショップでは、闇落ちトマトを加工したトマトジュースやトマトケチャップなどを販売しています。
トマトジュースもジュースとはいえ、1本あたり約20個のトマトを使用しています。
塩、添加物、保存料は使用せず、加熱して裏ごししただけのトマトで作られています。
濃厚でリッチな味が他にはないおいしさです。
トマトケチャップもトマトの味を活かしたコクの深さが自慢の一品です。
ご飯にかけてもトマトの味を感じておいしく食べられる、主役級のトマトソースとなっています。
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