- ガジュマルの育て方の初心者向けポイント
- ガジュマルがひょろひょろに
- ガジュマルが大きくなりすぎ
- ガジュマルの気根
- ガジュマルの挿し木を気根を使って行うには?
- ガジュマルを100均で購入して大きくなる?
- ガジュマルがしわしわに!?
- ガジュマルのカビ
- ガジュマルにキノコ発生!?
- ガジュマルにハダニ
- ガジュマルの丸坊主に失敗!?
- ガジュマルに元気ない
- ガジュマルの冬越し
- ガジュマルを剪定しないとどうなる?
- ガジュマルを屋外で管理するには?
- ガジュマルを大きくする
- ガジュマルを太くする
- ガジュマルを小さいまま育てるには?
- ガジュマルの妖精!?
- ガジュマルの実
- ガジュマルの幹がスカスカに!?
- ガジュマルの葉が落ちる原因とは?
- ガジュマルと日光の管理法は?
- ガジュマルの根腐れからの復活
- ガジュマルの編み込み
ガジュマルの育て方の初心者向けポイント
ガジュマルは沖縄から屋久島にかけて自生している常緑高木です。
乾燥や寒さにも強いので、東南アジアを中心にインドやオーストラリアなど幅広い地域で生息しています。
最大の特徴は、ツルが複雑に絡み合って1本の大木のように見える外見です。
生命力も強く、沖縄ではキジムナーと呼ばれ、子供の精霊が宿る木とも言われています。
生息地域も広いので、日常の管理も簡単で育てやすいことから観葉植物初心者の方にも向いています。
ガジュマルにとって何よりも重要なことは、たっぷりと日光を浴びさせることです。
日当たりのよい場所に置くといいです。
しかし、夏の直射日光は葉焼けをしてしまうことがあるので注意して下さい。
ガジュマルは水も好みますが、季節に応じて調整することが大事です。
活発に生長する春から秋にかけては土が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいにたっぷりと与えます。
寒くなってくると生長が緩やかになるため、ほとんど水は必要としません。
冬は土が乾いてから2~3日してから水やりする程度で十分です。
ガジュマルの生長に最も注意したいのは、害虫です。
カイガラムシ、ハダニ、アブラムシがつきやすいです。
これらの虫は3㎜程度の大きさですが、虫を見つけたらピンセットなどで取り除く、水で流すなどの対策を取って下さい。
ガジュマルがひょろひょろに
丈夫で枯れにくいガジュマルですが、日光不足が続くとひょろひょろに間延びする徒長(とちょう)を起こしてしまいます。
このような状態になったときは、枝葉を全て切り落とし、幹だけにする丸坊主と呼ばれる剪定を行うといいです。
まず、剪定する前に手袋を装着するのを忘れないで下さい。
カットしたガジュマルに枝からは白い樹液が出てきます。
この樹液には、ゴムの成分のラテックスが含まれていて、かぶれやすいです。
特にゴムアレルギーのあるかたは十分に注意して下さい。
準備ができたら、ガジュマルの太い幹だけ残して、全ての枝葉をカットします。
1週間から10日ほどで幹から小さな芽が出てきます。
直射日光を避けた日当たりがよく、風通しのよい場所で管理します。
半年ほどかけて枝葉がだんだんと大きくなっていきます。
ガジュマルが大きくなりすぎ
ガジュマルは生育の早い植物なので、気がついたら大きくなりすぎていたということがあります。
こんなときは不要な枝を切り落としたり、枝葉を切りそろえたりします。
この作業を切り戻しと言います。
切り戻しはガジュマルの生育期である5~6月に行います。
まずは、大きくなりすぎている真上に伸びている枝の先端をカットします。
次に枯れている枝は根元からカットします。
重なりあっている枝はどちらかを根本からカットします。
このときイメージしている大きさよりも一回り小さく切り落とすのがポイントです。
最後にカットした部分に癒合剤を塗り、雑菌の侵入を防ぎます。
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ガジュマルの気根
ガジュマルの気根とは、ガジュマルの幹や枝から生えてくる根のことです。
根なので、水分を吸収する役割のものと思われますが、ガジュマルの気根には支柱の働きもあります。
気根が育つことで、木自体をしっかりと支えることができ、栄養や水分をより多く取り入れることができます。
土に接触している気根はそのままにしておくといいですが、土に接していない場合はあまり役割を果たしていないので、切ってしまっても大丈夫です。
ガジュマルの挿し木を気根を使って行うには?
ガジュマルを増やすときは、挿し木にするといいです。
挿し木にするときは、剪定後の枝だけではなく、気根を使って挿し木にする方法もあります。
気根を使って挿し木にしようとするときは、まず気根を出し、太くする必要があります。
ガジュマルの気根は大きくなれば出るものではありません。
用土が十分に湿っていること、気温が25℃以上であること、湿度が80%以上であることが必要です。
気根が出てきたら、太くしてから挿し木にするといいですが、太くするには年単位の時間がかかります。
ガジュマルを100均で購入して大きくなる?
ガジュマルは、ホームセンターや植物専門店で見かけることが多いですが、100均でも販売されていることがあります。
100均で販売されているものは、15㎝程度の小さめなものですが、きちんと管理することで大きく育てることもできます。
日当たりのよい場所で管理し、大きくなるごとに大きめの鉢に植え替えたり、剪定をしたりすることで大きく育っていきます。
うまく育てた方は2年ほどで50㎝くらいに大きくなります。
育てている場所によっては、大きくなりすぎると困る場合もあると思います。
そのときが剪定して調整するといいです。
ガジュマルがしわしわに!?
大事に育てていたガジュマルの幹がしわしわになってしまうことがあります。
これは、水やりの問題によって起こります。
水やりが足りないか、適切な水やりではなかったため、根腐れを起こしているかのいずれかになります。
ガジュマルの水やりは気温が下がってきたら、控えめにするのが基本です。
しかし、このときに少なすぎると幹がしわしわになってしまいます。
この状態のときは、日当たりのいい場所に移動し、たっぷりと日光に当てます。
そして、土が乾いたら鉢底から水が出るくらいまで水やりをするサイクルを繰り返して下さい。
逆に寒くなってきても、秋口と同じように水やりを続けていると、根腐れを起こしてしまいます。
根腐れを起こしていると、土から見えている根本の部分が黒く濡れたような感じになっています。
このときは傷んだ根を取り除いて、植え替えをするといいです。
ガジュマルのカビ
ガジュマルの根元に白いカビが生えてくることがあります。
土が湿ったままの状態が続くと白カビが生えてしまうことも少なくありません。
土の上から少し出ている程度であれば特に問題はありません。
風通しがよく、日当たりのいい場所で管理するようにして下さい。
また、室内で育てていると、多めの水やりがカビを発生させる原因にもなります。
冬場の水やりは控えめにするといいです。
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ガジュマルにキノコ発生!?
ガジュマルの鉢にキノコが生えていたという経験のある方も多いようです。
『キノコなんてそだててないのに』と驚いてしまうと思いますが、意外とよくあることなのです。
ガジュマルの鉢にキノコが生える原因は、白カビ同様、土の湿度が高いことや日照不足によるものです。
キノコが生えたからといって、ガジュマルの生育に影響はありません。
また、キノコが大発生することもありません。
見つけたら、キノコを抜いて、日当たりがよく、風通しのいい場所、ベランダや縁側にしばらく置いておくといいです。
数日でキノコがしおれてしまいます。
ガジュマルにハダニ
ガジュマルにつきやすい害虫がハダニです。
ハダニはガジュマルの葉の裏につき、栄養を吸収し、弱らせてしまいます。
放置しておくと、最終的には枯れてしまう恐れもあるほどです。
ハダニは体長0.3~0.5㎜程度の小さな虫です。
3~10月の暖かい時期に発生しやすいです。
ハダニはつくと、葉には無数の白い斑点やかすり傷のようなものができます。
まずはハダニを駆除することが大切です。
まだ少ないときは、葉の裏にいるハダニをガムテープなどで貼りつけてはがすか、晴れた日に牛乳と水を1:1で割ったものを吹きかけて、窒息死するのを待ちます。
この牛乳液を散布したら、水できれいに洗い流すことを忘れないで下さい。
大量発生しているときは、駆除剤を使用します。
予防対策は、普段から葉の裏にも霧吹きで水を吹きかけるようにしておくことです。
ガジュマルの丸坊主に失敗!?
ガジュマルを大きくするには、剪定が一番の方法です。
枝葉が伸び過ぎた場合など、剪定をするとすっきりします。
また、ガジュマルは丈夫な植物なので、剪定した部分から新しい芽が出てきて、さらに生長するステップにもなります。
丸坊主に剪定するときは、水のやりすぎ、乾燥しすぎなどが原因で幹の調子が悪くなったときに回復させる方法としても使います。
丸坊主にしても2週間ほどで切り口から小さな新しい芽が出てきます。
しかし、この丸坊主の剪定が失敗してしまうことがあります。
それは時期を間違えてしまうことです。
剪定の時期は4~7月ごろです。
これ以外の時期に剪定をすると、成長が止まっている時期なので、芽が出にくいです。
このようなときも諦めず、枝が傷まないように管理を続けて下さい。
春になると芽吹く可能性があります。
ガジュマルに元気ない
生命力の強いガジュマルですが、葉が落ちたり、根本の葉が変色したりして元気がないことがあります。
その原因は、根詰まりです。鉢底から根がはみ出ていれば、根詰まりしている可能性が高いです。
根詰まりのせいで、水分をうまく吸い上げられないためです。
このようなときは、今の鉢より一回り大きい鉢に植え替えて下さい。
根腐れによっても元気がなくなります。
このときは幹がブヨブヨした感じになります。
根腐れの原因は、水のやりすぎです。
特に冬場に多く見られる症状です。
寒い時期はガジュマルの生長が緩慢になる時期なので、水を吸い上げる力も低下します。
冬場は土が乾いて2~3日してから水やりして下さい。
ガジュマルの冬越し
ガジュマルは暖かい地域が原産地の植物なので、冬は苦手な植物です。
冬場は気温が5℃以下になると、葉を落としやすくなります。
屋外に置くより室内で管理することをおすすめします。
日当たりのよい、暖かい場所で管理するといいです。
また、水のやり過ぎは根腐れの原因になります。
土が乾いて2~3日してから水やりします。
だいたい月1~2回程度で十分です。
ガジュマルを剪定しないとどうなる?
丈夫で生命力の強いガジュマルですが、剪定しないとどうなるのでしょうか。
ガジュマルは1年に20~30㎝ほど生長します。
放置しておくと、1m以上の大きさになることもあるほどです。
剪定しないで放置しておくと、見た目が悪くなります。
日の当たり方も均等にならないので、枯れる枝もでてきます。
さらに栄養分が十分に行き届かなくなるので、枯れてしまう原因にもなります。
また、葉が茂り過ぎていると、ハダニやカイガラムシなどの害虫がつきやすくなります。
剪定は、見た目を整えるだけではなく、木の健康を守るためにも大切なことなのです。
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ガジュマルを屋外で管理するには?
元気なガジュマルは春から秋にかけての時期は、屋外で管理できます。
しかし、注意が必要なのは夏場の日差しです。
夏に直射日光を当ててしまうと、日差しが強すぎて、葉のところどころの色が抜けたり、黒くなったりして葉焼けを起こしてしまうことがあります。
夏場は、直射日光の当たらない場所か遮光ネットなどを使って、30%程度遮光して管理するといいです。
気温が5℃以下になると寒さのため、枯れてしまうことがあります。
冬場は室内で管理するほうがいいです。
暖かくなり屋外に出すときは、いきなり外に出すのはやめておきましょう。
少しずつ強い日差しにならしてから、直射日光に当てるようにします。
ガジュマルを大きくする
ガジュマルの背丈を大きくするためにはどのように育てればいいでしょうか。
背丈を大きくするには、幹の先端をカットしないことです。
幹の先端をカットしてしまうとそれ以上大きくなることはありません。
ガジュマルは幹の先端をカットしないと、2mを超える背丈にもなります。
大きくなると管理が大変になることもあるので、ホームセンターなどの販売されているものの中には、先端がカットされているものもあります。
大きく育てたい場合は、購入するときに先端がカットされていないものを選ぶことも大切です。
ガジュマルを太くする
ガジュマルの幹を太くするにはどうしたらいいでしょうか。
幹の先端がカットされたガジュマルは上には伸びることができないので、気根を太くしようとします。
まずは幹の先端を剪定することから始めます。
そして伸びている枝も剪定します。
こんもりと葉が茂っていると十分に日が当たらない部分ができるので、幹自体に栄養が行きわたらなくなります。
幹全体に日光が当たるように枝も剪定します。
そうすると、生命力を高めるため、根を張らせるので、気根が大きくなります。
上に伸びることができなくなった分、気根が大きくなっていきます。
ガジュマルを小さいまま育てるには?
一人暮らしで殺風景な部屋に彩りをもたらせたい、でも大きなものだと部屋が圧迫されてしまうから、小さいままのものはないかしらと思われますね。
生命力が強く、生長も早いガジュマルですが、小さいまま育てることができます。
伸びてきた枝葉をこまめに剪定すると、上に伸びることはありません。
大きくならなくても、鉢の中では根つまりを起こすので、数年に一度は春に植え替えをして下さい。
このときには、伸びてきた根を少しカットして、新しい土に植え替えます。
土は新しいものにする必要がありますが、鉢は元のものでも大丈夫です。
ガジュマルの妖精!?
ガジュマルは、多幸の木、精霊が宿る木など縁起がよいとされています。
ガジュマルには、沖縄諸島周辺で伝承されているキジムナーと呼ばれる赤い髪の子供の精霊が棲んでいるといわれています。
このキジムナーとなかよくすると、家が栄えるとも言われているので、沖縄ではガジュマルの木を大切にしています。
ガジュマルを大切に育てて、キジムナーから幸せをもたらせてもらえると嬉しいですね。
ガジュマルの実
ガジュマルはいつも緑の葉で茂っているイメージがあるかもしれませんが、花も咲かせ、実もつけることがあります。
春ごろに薄い黄色の小さな花を咲かせます。
しかし、この花は外からは確認することができません。
花を咲かせる前に赤い小さな実をつけます。
この実の中に花が隠れているので、見ることができないのです。
小さな実は鳥などが食べます。
鳥が食べたガジュマルの実は、鳥のフンとして移動先で排泄されます。
そこから新しい芽が芽吹くのです。
このガジュマルの実を鳥が運んでくれるサイクルに由来して、ガジュマルの実は、花糞とも呼ばれています。
鳥が運んだガジュマルの実からたくさんの芽が出てきます。
小さな芽はかわいらしいものですが、ガジュマルの根はとても強く、地を這うように伸びていきます。
コンクリートやアスファルトも突き破るほどの強さを持っています。
ガジュマルの幹がスカスカに!?
ぷっくりとした根元が特徴のガジュマルですが、幹がスカスカになってしまうことがあります。
このまま枯れてしまうのかと心配になりますね。
幹がスカスカになってしまう原因の多くは、根腐れによるものです。
多く水やりしてしまうと、土が湿ったままになりガジュマル自体が寒い状態となってしまいます。
ガジュマルは暖かい地域に生息している植物です。
寒い状態が続いてしまうと、ガジュマルが弱ってしまい、根腐れを起こしてしまいます。
根腐れを起こしてしまったガジュマルは春から秋にかけては傷んでいる根を取り除き、植え替えて下さい。
冬は植え替えの適期ではありません。
冬に植え替えをしてしまうと、さらにガジュマルを弱らせてしまいます。
植え替え後と同じように水やりの管理をして、春になるまで待ちます。
植え替え後は、土が完全に乾いた状態を確認してから、鉢底から水が出るくらいまであげます。
鉢受けに水が溜まったら、すぐに捨てます。
そして、日当たりのいい暖かい場所で管理します。
ガジュマルの葉が落ちる原因とは?
ガジュマルの葉が落ちてしまう主な原因は3つあります。
1つは鉢が根でいっぱいになっている場合です。
ガジュマルは2年に1回、植え替えが必要です。
そのままにしておくと鉢の中が根でいっぱいになり、根つまりをおこしてしまいます。
根つまりを起こすと、水分や養分を吸収できないため、葉が落ちる、変色するなどのトラブルが発生します。
2つめは水のやりすぎによる根腐れのためです。
根腐れを起こしているときは、水やりを控え、できるだけ風通しにいい場所に移動します。
3つめは寒さによるものです。
ガジュマルは暖かい地域に生息しているので、寒さにはあまり強くありません。
気温が5℃を下回ると葉を落としやすいです。
寒い時期は水のやりすぎによる根腐れも起こしやすいので、できるだけ日当たり、風通しがよく、気温が10℃は確保できる場所で管理します。
また、水やりは土が乾いてから3日ほど経過してからにするといいです。
ガジュマルと日光の管理法は?
ガジュマルは日光を好む植物です。
日光によく当たったほうが健康な株になります。
真夏が直射日光を避け、遮光ネット越しなどで日に当てるようにします。
その他の時期はよく日の当たる場所で管理します。
冬は寒いので、窓越しで日が当たる暖かい場所に置いてあげるといいです。
ガジュマルの根腐れからの復活
ガジュマルの根腐れは、水の与え過ぎによることが多いです。
土がしっかり乾いてから、たっぷりと与え、土の中にたまった老廃物を洗い流します。
そして新しい空気を入れて揚げることが大事です。
さらに鉢の水受けに水をためたままにしておくのも、根腐れの原因になります。
水やり後に溜まった水はすぐに捨て、鉢の水受けには絶対に水を溜めないようにします。
このようにしても、回復しないときは、5月くらいに植え替えをします。
水はけの悪い土では、また根腐れを起こしてしまいやすいので、水はけのよい土を使います。
市販の観葉植物用の土で大丈夫です。
ガジュマルの編み込み
独特な形が特徴のガジュマルですが、編み込まれた幹のものがとても素敵ですね。
どうやったら編み込みの状態にできるのでしょうか。
まだ小さい細い木を3~4本一緒に鉢に植え替えます。
そのまま半年ほど生長させ、気根が安定したら、編み込みの作業をします。
上の方の葉以外、剪定をして枝の長さを揃えます。
そして、髪の毛のように編みこんでいきます。
力を入れすぎると折れてしまうこともあるので、ゆっくりと力を加えて編んでいきます。
ところどころ、針金で仮止めしながら編みます。
葉の上まできたら、針金で固定し、仮止めは外します。
そのあとは、普通に管理して生長を待ちます。
生長とともに編み込んだ部分がしっかりと絡み合っていきます。
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