台風はいつからいつまで?
夏になると、日本列島を襲ってくる台風。
毎年強風や大雨で被害をもたらしますが、いつからいつまで台風が発生するのかよくわからないのではないでしょうか。
ぼんやりと「8月から9月に多いんじゃないの」と思っている方が多いようですが、実は台風そのものは1年中発生しています。
東南アジアでは早いときは4月あたりから台風が発生しはじめます。
その中でも日本列島に接近することが多くなる時期が7月から10月なのです。
また、10月を過ぎれば、もう台風の接近はないと思いがちですが、平成28年に発生した台風28号は11月22日にマリアナ諸島の南で発生し、11月29日には大東島を暴風雨に巻き込み、11月30日、和歌山県白浜付近に上陸しています。
つまり、台風は1年中いつでも発生しているのです。
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台風はいつから呼び方がつくの?
日本では「台風○○号」と呼ばれていますが、アメリカでは「カトリーヌ」「パトリシア」など名前がつけられています。
台風の呼び方には、日本のように「台風○○号」と呼ぶ「番号方式」とアメリカのように名前をつける「リスト方式」があります。
世界的には「リスト方式」を採用している国が多いです。
日本では「台風○○号」とつけるのは気象庁が行っています。
毎年1月1日から最も早く発生した台風を「1号」とし、その後発生順に番号をつけていきます。
過去には日本でも命名された台風が8個あります。
「伊勢湾台風」「宮古島台風」など大規模災害や顕著な気象現象が観測された台風には命名方式が採用されることになりました。
しかし、1977年「沖永良部台風」以降は命名された台風はありません。
台風はいつからわかる?
昨日まで晴れていたのに、今日突然台風がやってくるということは、ほとんどありません。
その理由は、普通台風は赤道付近で発生して日本列島に近づいてくるからです。
台風は熱帯の海の上で発生します。
熱せられた海水面から生じる水蒸気が上昇気流を起こし、その水蒸気が上空で冷やされることでたくさんの積乱雲ができます。
水蒸気から雲の粒に変わったとき熱を放出するので、さらに上昇気流を生みます。
そのうちに巨大な渦巻状の雲になり、台風へと変わっていきます。
そのときの気象状況により、台風の「成長」がどれほどのものになるのかは変わってくるので、一概には言い難い部分があります。
しかし、台風の進路や今後の雨量、風量などについては予報されています。
台風はいつから一号?
台風の番号は、毎年1月1日から最も早く発生した台風を「1号」とし、その後発生順に番号をつけていきます。
2019年は1月1日15時に南シナ海で発生しました。
この台風1号の発生日時は、気象庁が統計を取り始めた昭和26年(1951年)以降で最も早く発生した台風となりました。
台風1号は、2月下旬に発生することが多いです。
その理由は、その年の台風シーズンは、北半球の気温が一番低くなり、これから暖かくなる2月下旬から始まることが多いからです。
台風のときはいつから雨が降る?
台風は進行方向に向かって右側が特に危険と言われています。
そのため、台風の進路以上に自分の住んでいる場所が台風の右側にあるのか、左側にあるのか知っておくことが重要となります。
なぜ台風に向かって右側が危険なのでしょうか。
それは、台風を動かす風の向きと中心に向かって吹き込む風の向きが同じ方向になり、風の勢力が増大するからなのです。
さらに台風の中心に向かって海からの暖かく湿った空気を取り込むので、積乱雲もつぎつぎに発生し、発達もするので激しい雨が降ってきます。
しかも長時間続くこともあります。
そのため、自分の住んでいる場所が台風の進行方向の右側にあるのか、左側にあるのかということにも着目しておくことも大切です。
台風の右側に位置する場合は雨、風とも早いうちから強くなるので、早めの対策を行うことも必要になってきます。
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